東京 縦横無尽

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ワールドカップ日本チームの予選通過は目と目で通じ合う八百長か?

 

日本サッカー代表チームは6月28日のポーランド戦で1-0で負けましたが、グループHでの総合では2位でグループリーグ突破、決勝ラウンドへとコマを進めました。

 

グループHの4チームは以下の通り

        現在のFIFAランキング

ポーランド    8位

セネガル     27位

コロンビア    16位

日本       61位

 

 

日本が圧倒的不利の中始まったグループリーグですが、日本の初戦「コロンビア戦」では、2-1で勝利、この時点で大変なアドバンスを獲得できました。

 

 

4チーム中2チームが進めるわけですので、3試合が2勝1敗であれば文句なしですし、1勝1敗1引き分けの場合は、得失点差とワールドカップ規定による優れた戦いで評価されます。

 

 

日本の第2試合「セネガル戦」では2-2で引き分け。

ちょっとがっかり、でも日本のランキングは61位、セネガルは27位なので本来は大健闘と言っても良いでしょう。得失点差にも良い記録。

 

 

グループリーグ最終戦となる「ポーランド戦」です。この時点で大波乱が起きています。日本の健闘よりも大きいのは、ランキング8位という強豪国ポーランドの2連敗です。

 

当然日本が勝利してグループリーグ突破を期待するわけですが、戦前の予想では全敗と言う人が多く、良くて1敗2引き分けかなと言うのも戦前のランキングを見れば仕方がないことです。

 

 

この「ポーランド戦」、普通なら日本が勝つと期待できるものではありませんでした。

 

 

ところが、日本は強豪国に対して1勝1引き分け、得失点は3と2という好成績、さらにラフプレーも少なくワールドカップ規定に対して優れた戦いぶりをアピールできました。

 

 

優勝候補とは言えないまでも上位入賞が期待されたポーランドは2連敗で敗退決定、この時点でポーランドチームとポーランド国民が望むのはただ一つ、とにかく1勝を上げて帰ってきてくれ、となるでしょう。

 

 

ワールドカップで1勝も挙げられない悔しさは日本人なら誰も身に染みているでしょう、もしかして若い人は知らないかな。

 

 

ポーランドの願いはただ1勝を、日本の願いはただグループリーグ突破を、両国の願いは同時にかなうことが可能です。コロンビアセネガル戦次第ではありましたが。

 

 

ワールドカップの目的は世界平和です。オリンピックよりさらに国同士の対立を深めることにより疑似戦争体験と終戦後に称えあうことで、悪く言えばガス抜き、良く言えば全力を尽くしたことで友情を深める、という効果を期待されているのです。

 

 

一見、グループリーグの4国は友情を深めたように見えますが、内面はちょっと不安ですね。

 

サッカーの難しさを知らない人にとっては、ポーランドの勝利と日本のグループリーグ突破を交換したように見えるからです。八百長ではないにしても両国の試案は一致し試合内容も絶賛できるものでは無かったようにも見えたかもしれません。

 

 

現在、サッカーワールドカップはすべてのスポーツの頂点と言ってもいいくらいの認知度と人気を誇っています。その勝利への道はまさに熾烈極まりないものです。

 

 

ランキングを見てみることです。日本がポーランドに勝てる可能性は非常に小さかったのです。おそらく最良の方法は勝敗よりもグループリーグ突破だけを目指すこと。日本は主力選手を出さないことによりポーランドに無言の八百長を申し込みポーランドはそれを受けたともいえると思います。

 

 

それ以外に日本がグループリーグを突破する方法はとても難しかった。ガチの戦いであるワールドカップだからこそ起こった物語性からの剥離と言えると思います。

 

 

全力で戦うだけでは勝利できない、ワールドカップは厳しい戦場です。あらゆる手を尽くして敗北で勝ちを取った西野監督(63歳)と日本チームは、勇者であったと評価します。

 

 

決勝リーグにいかなる苦難が待っていようとも日本チームは引くわけにはいかないのです。日本より弱いチームなどいません。

 

 

ワールドカップのような全力を超える戦いには、サッカーのルールや規定を超えた勝つためのサムシングが必要となってくるのでしょう。

 

 

最近のワールドカップ勝戦

 

 

2006年 ドイツ大会  イタリア×フランス

 

まれにみる激戦

ジダンとマテラッツイのゴールによる1対1で延長戦へ

マテラッツイの暴言に怒ったと思われるジダンの頭突きが暴力行為とみなされ一発退場

PK戦でイタリアが優勝

 

 

2010年 南アフリカ大会  オランダ×スペイン

 

長年強豪国と言われながら優勝経験が無かった両国による決勝戦

 

手に汗握る白熱戦となったが、14枚のイエローカードが乱れ飛ぶダーティな一戦でもあった

イニエスタのゴールにより1対0でスペインの優勝

 

 

2014年 ドイツ大会  ドイツ×アルゼンチン

 

戦前は優勝最有力候補と呼ばれたブラジルが準決勝で7対1と言う大差で敗北し、大荒れを予想させた決勝戦となった

 

攻撃のドイツ、カウンターのアルゼンチンという布陣で動的な試合展開ではあったが、両国の守備は固く0対0のまま延長戦へ

ゲッツェボレーシュートでドイツ一点リード

終了間際、アルゼンチンのメッセのシュートはわずかに外れ、ドイツが1対0で優勝を手にした

 

 

今回のワールドカップ決勝リーグもただでは済まないでしょう。